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川添です。
弘文社発行 『地ブランド』を読みました。

大分県の佐賀関漁港で水揚げされるさばは、おいしい関さばとして多くの消費者にその名を知られています。市場では、他のさばと比べて高い価格で取引されています。
実質的には同じと思われるさばですが、「関さば」というブランドという魔法をかけることで、他のさばの数倍の付加価値を持つようになります。
さらには「関さば」というネーミングは、商標登録されていて、佐賀関漁港産以外のさばに勝手に用いることができないようになっていますので、価格面以外でも同じ名を名乗れないなど強い競争力を得ることができます。
本書では、この関さばをはじめ、ブランドの魔法を持つ特産品、観光地などの地域資源(「地ブランド」と呼ぶ)の作り方と重要性について解説しています。
なぜ「地ブランド化」が重要なのか。
本書のサブタイルに、「日本を救う」というフレーズがあります。
本書によると、地ブランドを地域経営・地域づくりに応用することで、全国各地においてそれぞれが地域独自の魅力を自由に追求し、競い合って自分たちをアピールすることにつながるといいます。
つまり地ブランド化を広め、これを浸透させることが、地方の時代への変換を推し進める大きな原動力となる。日本人の元気をハッピーを創造するための「キー概念」であると訴えています。
私がもっとも共感した点は、「地ブランド化するには『ウチ』と『ソト』を巻き込む力が必要」であることです。
これまでの地域の活性化といえば、地域の観光地や特産品の単なる押し出しでしたが、これから地域活性化(=地ブランド化)は、地域の人たちが「地域のよさを知ってもらおう」というモチベーションと誇りを持って主体的に推進しないといけないということです。
つまり内部の人間の心が揺り動いているからこそ、外へもエネルギーが波及するというわけです。
その結果、『ソト』からの評価を受けることにより、『ウチ』において満足度が高まり、さらに盛り上がっていくという好循環が生まれてきます。
もっと読み解いていくならば、自分の住んでいる地域、故郷をまず自分自身が好きにならないと、周りに伝わらないですし、関心や協力を得ることはむずかしいということになります。
本書を通じ、これからの日本を元気にするための具体的なヒントと、東京一極集中を脱し、福岡という地域人として、将来に向けて今やるべきことの重要性をあらめて再認識することができました。
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