<<《サポーター》その他>>三越を好む人は、格式を備えた、保守的なブランド嗜好性を持つ
川添です。
先週金曜日に書籍『ブランドの達人』の出版記念として、「三越な人 vs. 伊勢丹な人」と題したセミナーが開催されました。

当社の社員もセミナーへ参加したのですが、業界再編が加速する百貨店を事例として、「三越な人」と「伊勢丹な人」のプロファイリング分析について触れた内容となっており、非常に興味深いセミナーだったようです。
4月1日に経営統合した三越と伊勢丹ですが、三越利用者と伊勢丹利用者では年代や年収などのデモグラフィック、ブランド嗜好、消費に対する価値観で、大きな違いが見られるようです。それについて、それぞれの利用者のライフスタイルがどのように異なるか、プロファイリング分析の過程を紹介しながら、実態を読み解いていくという内容でした。
セミナーの資料によれば、
それぞれで以下のような特徴があるようです。
■三越な人は、「格式を備えた、保守的なブランド嗜好性を持つ。」
【特徴1】 彼らにとって情報は届けられるもの
能動的な情報摂取は少なく、TVや新聞のような旧来からのマスメディアを強く信頼している。新聞にしても、購読という意識よりも、居ながらにして届けられる情報という認識のほうが強く、TVも含め、こうした届く情報にしか目を向けないという傾向が見られる。
【特徴2】 格式、歴史、伝統、そして国産
彼らが選ぶブランドは、長い歴史を持っていたり、格式が?いブランドであることが一つのポイントとなっている。また、もう一つのポイントとしては、日本のモノに誇りを感じている部分が挙げられる。この2点を兼ね備えているのが、三越であり、彼らが三越好きである理由の一つとも考えられる。
■伊勢丹な人は、「求めるのは時代のセンス、洗練されたブランド嗜好性を持つ。」
【特徴1】 情報はあらゆるものからキャッチする。
メディア価値観などで?てきたように、口コミや交通広告などへの信頼度は高い。また雑誌や携帯サイトなどのメディアに対しても幅広く利用していることなどから、多くのメディアを使いこなし、情報をキャッチしていると考えられる。一般的なレベルでも、三越な人と比較しても、情報感度は非常に高いことがうかがえる。
【特徴2】 海外ブランドには目がない部分も。
彼らは、ただ高価格なものではなく、今の時代をキチンと映し出すブランドを嗜好する。世代がやや若いこともあるためか、こうした期待を反映するブランドとして海外、特に欧米出身のブランドの所有、嗜好の傾向が現れており、海外ブランドには基本的に好感を持っている。
このようなプロファイリングの手法は、企業活動におけるマーケティング戦略において、だれをターゲットにするかというプロセスにおいてよく用いられています。
このプロファイリングと似て非なるユーザー・ターゲティング手法が「ペルソナ」です。 ※ペルソナ・マーケティングについてはこちらの過去記事を参照ください
プロファイリングなどのターゲティング分析はペルソナ以前より行われているようです。
両者の違いは、プロファイリングがターゲットユーザ層をグループとしてとらえているのに対して、ペルソナでは「一人の確固たる仮想的なユーザ」のために戦略をどのようにデザインしていくという点で従来の分析手法と異なります。
つまり、最初に三越な人、伊勢丹な人といったプロファイリングを行い、これを基に、製品やサービスの企画、開発、販売、プロモーションなどを進め、「顧客視点での発想」を実現していきます。
当社が運営するビジネススクールBPSでは、来る5/17(土)、企業の活用事例を交えながらペルソナマーケティングの目的やその活用方法について特別講座を実施します。マーケティング担当だけでなく、商品開発、販売、企画、広報、宣伝、ブランディング、ウェブサイト制作などすべての人に有用な講座です。
くわしくはビジネススクールBPSのWEBサイトをご覧ください。
Posted by 川添 祐樹 2008.04.28 22:07:55
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