「人とのつながりを意識する IT企業です。」株式会社福岡情報ビジネスセンター 福谷将啓さん【ミライロ仕事図鑑】

「福岡商工会議所NEWS(福岡商工会議所会報誌)」の内の企画「ミライロしごと図鑑」では、

“次世代学生が成長企業を取材し、自分が将来活躍するフィールドを探しにいく”
をテーマに、「福岡」という枠組みに囚われず、面白い取り組みに挑戦する企業を紹介しています。

第3回目となる今回(会報誌6月号)は、株式会社福岡情報ビジネスセンター 福谷将啓さんに、『10年後』をテーマにお話を伺いました。

NPO法人学生ネットワークWANは、この「ミライロしごと図鑑」の取材・記事執筆を担当しています。
PDF版はこちらからご覧いただけます。

今月の取材先:株式会社福岡情報ビジネスセンターとは?

創業以来、ITエンジニア集団として、お客様とデジタルビジネス戦略を共創し、顧客の成功に貢献すべく、デジタル事業構想、ITインフラの構築、基幹系システム開発、アウトソーシングを含む運用を行っている。主な事業内容として 、システムコンサルテーション、システム請負開発、 Powerクラウドセンター事業、IBMCloud &Watsonを活用したシステム構築支援、その他システムサポートを行っている。

 

− ㈱福岡情報ビジネスセンターの自慢できることを教えてください。

一番は技術力の高さです。弊社は、WEB サイトの構築やスマホのアプリ、クラウドサーバー周りのインフラなど幅広い事業を行っています。そのような会社は福岡ではなかなか珍しいと思います。もう1 つは、社内の雰囲気の明るさです。社内は何気ない会話やコミュニケーションがとりやすい環境ですし、3 か月に一度開かれる収支報告の後に開催される懇談会では、いろいろな世代の方とコミュニケーションをとることもできます。また、社長や上司を非常に近くに感じることができるという点も、自慢できるポイントの一つだと思います。というのも、約 80 人の社員が日報を提出しているのですが、上司や社長はそれをきちんと読み、一人一人にアドバイスをくださるのです。

 

ー 上司の方に直接意見をいただくことのできる機会があるのですね。ところで、福谷さんにとって働くとはどのようなことなのでしょうか?

もちろん、生きていくお金のために働くというのもあります。しかし、仕事は人生における「やりがい」でもあります。例えば、自分が製作に携わったシステムに対し、実際にご利用いただいたお客様から「ありがとう」というお声をいただいた時、やりがいを感じます。また、自分が作った部分が上手く動いた時には、それがシステムのほんの一部であったとしても大きなやりがいを感じます。人生の中で仕事はかなりのウエイトがあると思うので、楽しみたいと思います。
仕事を楽しめるかどうかは非常に大切ですよね。

 

ー では、今の仕事は好きですか?

大好きですね。私は高校時代、卒業後は就職しようと考えていました。しかし、これからはITの時代だという話を聞いて漠然とかっこいいなと思ったのです。そうして専門学校に入り、実際にプログラムなどを作ってみるとすごく楽しいなと感じるようになりました。だから今の仕事は、元々好きなことです。しかしそれ以上に、好きなことを通して喜んでくれるお客様がいることがいいですね。素敵なお仕事ですね。働く中で心掛けていることはありますか?専門学校時代、大きな資格試験に落ちたことがありました。当時の私は、これくらい勉強しておけば受かるだろうと軽く考えていたのです。この経験から、仕事では「これぐらいでいいだろう」と思っていることに気づいた時、当時の悔しさを思い出し、自分を正すようにしています。

 

ー 就職をしてから気づいたことや驚いたことなどはありますか?

責任の大きさに改めて気づきました。例えば、お金を管理するシステムでは 1 秒間で数百件の計算をするのですが、そこで少しでもズレが生じたらわずかな時間で、数千万円もの円のズレが生じます。その時に責任を問われるのは私のようなプログラマーです。そのうえ、損害賠償が必要になれば会社が払わなければいけませんし、会社のブランドに傷がつき、次の仕事の機会を失うことにもつながります。そのため、ちょっとしたミスの先に何があるのか、しっかりと考えて仕事をしています。

 

ー 御社は今後どのような事業に力を入れていきますか。

先日、今後の方針を社長から直接聞く機会がありました。私は、AI やアプリに力を入れていく方針と捉えています。私は現在、商品の棚卸しをカメラで撮影・記録することで、数え間違いを防ぐアプリを作っています。これはまだ案件として上がってはいないのですが、営業部の社員が集めたクライアントの声から考えついたものです。実験的に作ってみると、必ずそれを見てアドバイスをくれる人がいます。幸運にも、弊社には、事業を互いに発表し合う場が設けられており、社長が同席することもあります。

 

ー 新しいプロジェクトに取り組まれているのですね。10 年後のご自身のキャリアについてどのように考えているか、教えてください!

10 年後は、管理職などの役職に就きたいです。理由は、1 年目から身近にいらっしゃる上司の仕事ぶりがとてもかっこいいからです。私は、管理職の人は現場を知らずに指示やスケジュールを管理しているというイメージを持っていました。しかし実際は、現場をよく知っていて、技術面の質問にも答えてくださいます。だから私も、現場のことをよく知った上でマネジメントができるようになりたいです。また、福岡や日本の IT の進歩に貢献したいと思っています。そのためにまずは、最近身近になってきた AI や IoTといった新しいトレンドを取り入れた仕事に挑戦していきます。AI や IoT といった最先端のテクノロジーを取り入れ、日本や福岡を含む地域の発展に貢献するという明確なビジョンを持つ方々がこれからの時代をリードしていくのだと思いました。

 

ー 福谷さん、貴重なお話をありがとうございました!

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