知る人ぞ知る秘境~大野神社~

 

8月2日の伊万里視察では、さまざまなところを訪問させていただきました。
引き続き、その報告を兼ねた、レポートです!

今回は、知る人ぞ知る秘境と言われている「大野神社」についてご紹介します!!

 

大野神社①

 

 

 

 

 

 

 

 

伊万里市の大野岳にある、大野神社ですが…、ご存知の方はいらっしゃるのでしょうか??
私たちも向かいながら、中々見つけることができず、地元の方に
伺いながら向かったわけですが、地元の方も知らないほどでした。

…ですが、よく見ると、『道の駅伊万里ふるさと村』からも拝めることができるそうです!

 

 

では、大野神社はどこにあるのでしょう?

歴史のありそうな棚田と住宅街を走っていると、8合目あたりで、いきなり苔むした鳥居が見えてきます。
それが知る人ぞ知る、『大野神社』です!

大野神社②

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では、大野岳の車道の途中に突然現れる「大野神社」は何を信仰している神社なのでしょう?
実際に中にお邪魔して調べてみました!

 

神社内は苔に包まれており、神秘的な場所のように感じられ、それと同時に
人があまり入っている気配が感じられませんでした。

人が頻繁に出入りしている気配は感じられませんでしたが、神社のいたるところに
こんな像がいくつも見られました。これは何の像でしょう?

 

大野神社③さる

 

 

 

 

 

 

 

そうです、サルです!

 

大野神社④さる

 

 

 

 

 

 

 

 

これだけサルの像があると、信仰しているものがサルと関係あるのか…
そう思い、神社内を探索してみましたが、サルと神社のつながりが分かるものは
ありませんでした。

 

調べてみたところ、大野神社にはこのような歴史があるかもしれないそうです。

 

御祭神は大山祇神(オオヤマツミ)、応神天皇(第十五代天皇)。

別名を大野岳大権現とも。
縁起によると、中国地方の武将、吉川某が、幼少の頃に熊野山で修業を積んで山伏となり、
常言坊と名乗って宇の木(宇木か)に居住した。

奥州立髪大権現の分霊を勧請した際、岸岳領主
(岸岳城、波多氏か。12-15世紀ごろのことと思われる)の娘(姫君)の難病を救った。

領主も感激深く帰依し、社務料として田地八町歩を寄進し、また姫君を常言坊の防守とした。
やがて男子が生まれ、成長後は当坊の住職となった。

天正11年(1583年)9月、波多三河守の寄進によって、現在地に権現社を建立した。
文禄3年(1594年)に波多家没落後、寄進田は没収され、祭祀が困難になった。

そこで御祭神は一時周防国(山口県)の圓秀寺に移り、間もなく佐賀本庄村に遷った。
しかし、神霊はこれを嫌って大野岳に戻り遷座した。

原屋敷村では、慶長16年(1611年)、大野岳の現在地に社殿を建立し、神霊を迎えた。

例祭は10月16日。境内には文政10年(1827年)建立の産八幡、保食大神、竹生島大明神の
石の祠が祀ってある。

なお、頭部に鳩を乗せた石像や、三猿の焼き物、灯ろう、狛犬の石像などもある。

引用:http://www.buccyake-kojiki.com/archives/1033549950.html「ぶっちゃけ古事記」

 

ここがサルの置物と関係しているのかもしれませんね。

 

そんな大野神社をお参りすると、そのご利益として、
【山の神。登山・旅行安全、厄祓い、縁結び、恋愛成就】があるようです!!

旅行に行かれる際の安全祈願や縁結びのためにお参りしてみてはいかがでしょう?

 

大野神社⑤

 

 

 

 

 

 

 

 

また、大野神社は、社殿の周辺には常緑広葉樹で樹齢300年を超えるスダジイの巨木が
十数本繁り、同じ広葉樹のアカガシ、イスノキ、タブノキなどが生育しています。
樹齢約200年のイロハモミジの大木もあります。典型的な自然林の形態が保たれており、
市内の寺社のなかでも屈指の自然林と言うことができます。

そのためか、神社内はマイナスイオンにあふれていて、真夏だったにもかかわらず
気温が何度か低くなっていたのでしょう、ひんやりとしていました。
避暑地としてもぴったりの場所ではないかと思います。

 

大野神社⑥木

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さらに、夏から秋にかけての晴れた夜は、放射冷却によって霧が発生し、
日の出ごろ、大野岳から井手野盆地を見下ろすと、八幡岳、眉山、大陣岳の中腹から頂上までが
白一色の霧の中から突き出て見えるようです!!

 

井手野盆地の雲海

 

 

 

 

 

残念ながら、私たちが大野神社を訪問した際は、そのようなタイミングではなかったので、
山々が霧の中から突き出ている絶景を目にかけることは出来ませんでしたが、
本物を見たときの自然の偉大さを感じる時のあっ…という気持ちを想像すると
ぜひとも本物を目にしてみたいものです。

 

常緑広葉樹で樹齢300年を超えるスダジイの巨木が
十数本繁り、典型的な自然林の形態が保たれており、
市内の寺社のなかでも屈指の自然林と言うことができ、
放射冷却によって発生した霧により、山々が突き出ている絶景も
見ることが出来る。

一方で、大野岳の8合目に突如現れる、人気のあまりない
神秘的な場所でもある。

まさに知る人ぞ知る秘境という名にふさわしい場所ですね。
そんな大野神社には、実はもう一つの顔があるようです…!!

 

その顔とは、ジャニーズのあるグループの追っかけファンの間では
他よりも知名度が高い「大野」神社という顔です。
日本には、ここ伊万里の大野神社と、もう一つ有名な滋賀県にある大野神社の、
2つの大野神社が存在しています。

実は伊万里の大野神社は、滋賀県の大野神社と同様に、嵐ファンが訪問する神社として
嵐ファンの間では有名な神社だとも言われているようです。

地元の方でも知らないけれども、嵐ファンの間では有名である、
なんともおもしろい特徴ですね。

 

この秘境の空気感を味わいに、伊万里市を訪れた際は、ぜひ
2つの顔を持つ大野神社を訪問してみてはいかがでしょう。